
原始反射について/研究
原始反射とは
原始反射は、胎児期から生後数か月にかけて現れる自動的な反応です。出生直後の生存や感覚運動の土台づくりを助け、その後は大脳皮質の発達とともに抑制(統合)されます。統合が遅れる/残存すると、姿勢・感覚・行動・学習に影響が出ることがあります。
そもそも「反射」とは?
- 反射(reflex)とは:
→ 外部からの刺激に対し、意識とは無関係に起こる自動的な反応 - 反射は、「どこで処理されるか」によって分類されます
原始反射の種類と時期について
赤ちゃんにとって自分を守るために備わっている原始反射ですが、以下のような多くの種類があり、それぞれ発生時期と統合時期が違います。
発達タイムライン
| 反射 | 発生 | 統合 |
| 恐怖麻痺反射 | 胎生9週〜 | 2〜4か月 |
| モロー反射 | 胎生9週〜 | 3〜5か月 |
| 屈曲反射 | 胎生10週〜 | 〜2か月 |
| 脊椎ガラント反射 | 胎生11週〜 | 3〜9か月 |
| 吸啜反射 | 胎生11週〜 | 〜4か月 |
| 把握反射(手) | 胎生12週〜 | 3〜6か月 |
| 把握反射(足) | 胎生12週〜 | 9〜12か月 |
| 探索反射 | 胎生13週〜 | 〜4か月 |
| バブキン反射 | 胎生14週〜 | 3〜4か月 |
| 陽性支持反射 | 胎生18週〜 | 2〜4か月 |
| TLR | 胎生20週〜 | 〜3歳 |
| ATNR | 胎生32週〜 | 〜6か月 |
| STNR | 6〜9か月出現 | 11〜12か月 |
講座では、これら原始反射について以下の詳細を学びます。
①反射が起こる意味
②残存した場合のチェック法
③残存の場合の症状
④統合エクササイズ

受講生には、これら原始反射をまとめた『オリジナル原始反射ハンドブック』を差し上げ、教材として使用しています。
受講生には、これら原始反射をまとめた『オリジナル原始反射ハンドブック』を差し上げ、教材として使用しています。

論文文中から抜粋
姿勢制御と予期的姿勢調節(APAs)正確な運動を行うためには,重心位置や体勢の準備・補正を行う姿勢制御が必要となる.バランスが崩れた際に姿勢反射などを使ってフィードバックとして発現する代償性姿勢調節のほかに,予期的姿勢調節(Anticipatory Postural Adjustments: APAs)と呼ばれる先行性の運動が存在する.これは目的の運動が最適な形で開始されるために必要な予測的な姿勢調節であり,いわばフィードフォワードの姿勢制御として目的の主動作に約20~100 msほど先行して発現する5).APAsは運動計画に関わる運動前野・補足運動野と呼ばれる領域から発生し,目的行動による身体バランスの変化や外乱を事前に予測し,そのカウンターバランスとしての予備動作を行う.そのため過去の運動記憶とともに,正確な感覚情報入力が必要不可欠である。
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文章省略
しかし,国民の間には正しい姿勢に関する共通認識が未だに浸透していない.「背筋を伸ばす」等の曖昧な理解に留まっていたり,「背もたれを使ってはいけない」などの間違った認識を持っていたりする場合もある.これはそもそも姿勢についてのリテラシーを育む場がないことにも起因する.実際の子供の教育現場においても,姿勢や動き方の知識の伝達は充分でない場合がある.子どもやその養育者,教育関係者に姿勢や動きに関する知識をより深く理解してもらうことが彼らの健康を守ることに繋がり,ひいてはそれが将来的な健康寿命の延伸へも寄与するのではないだろうか.
今回筆者らは小学生564人に対して予期的姿勢調節(APAs)とニュートラルポジションでの姿勢定位の二つのポイントを中心に講義を行った.以下のセクションではこれらについて解説し,次いで実際に小学校で行った指導の様子を紹介したい.
詳細・全文は以下からお願いいたします。

論文掲載誌:
一般社団法人 映像情報メディア学会
The Institute of Image Information and Television Engineers
本部: 〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館 403号室
HQ :Room 403, Kikai Shinko Kaikan 3-5-8 Shiba Park, Minato Ward Tokyo, Japan 105-0011
TEL: 03-3432-4677 (+81-3-3432-4677)
掲載誌ご希望の方は上記映像メディア学会サイトより購入できます。
また、今回論文にご興味ある方・小学校での講義希望の方は、こちらに問い合わせフォーム(セミナーに関する問い合わせ)ご記入の上、送信頂けたら、ご返信させて頂きます。今後、小学校での姿勢講義(対面・オンライン)開催していきたいと考えておりますので、是非ともよろしくお願いいたします。
子どもの歩き方と発育の学校 学長 KIZUカイロプラクティック 代表院長
木津直昭
子供達の成長過程で身体をコントロールする大切な感覚について
人には、一般的な『五感」と言われている、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚がありますが、この他に身体のバランスなどを無意識にコントロールする、触覚・固有受容覚・前庭覚という3つの大切な感覚があります。子供たちは、この3つの感覚が成長とともに統合されて新たな機能を手に入れていくのです。

この10年間、子供の内股歩行の研究を続けてきて今の子供達の変化を感じてきました。転ぶことが多い、ボールが取れない、上手く投げられない、どたどた歩く、走る、そして猫背の姿勢や内股歩行になる。 それは、自然な感覚が養われていないということだと考えています。

子供達の養われていない感覚に対して、介入を続けてきてわかったのは、これらの感覚の統合ができていないということです。人は歩く時に、自然に歩いていますが、5感の他に固有受容覚や前提覚が統合して働き、転ばずに真っ直ぐに歩くことが可能になります。内股歩行の子供に多く見られるのが、院内で歩く時には真っ直ぐに歩けるが、外で意識しないでボーッとして歩いていると内股歩行になる子供が多いのです。これら感覚の未発達が骨格的関節の形状に繋がり、そのまま大人の骨になってしまうことを避けなくてはいけないと考えております。
そこで今回は、5感の他の大切な3つの感覚についてまとめてみます。これらの統合ができれば、姿勢や歩き方の悪化を防ぐことにも繋がると感じております。
■触覚
触覚は、皮膚を通して感じる感覚のことです。触れた感覚・痛み・温度などです。
触覚は触ったり、触られたりすることを感じる感覚で、皮膚を通して感じます。
シューズの中に小石が入っていたら、痛みや違和感がありますね、また誰かに皮膚をつねられたらでチクッと痛みを感じます。水やお湯を触ったときの温度、果物が熟しているか否かを触って硬さをみたりしますね。
■固有受容覚
自分の身体の位置や動き、力の入れ具合を感じる感覚です。位置・力加減・動きなどです。
人は、活動によって力加減をしていますね。重いものや固いものを運ぶ時はギュッと手に力を強く入れて持ちますね。逆に豆腐や卵を持つときはそっと優しく持ちます。 ジュースが沢山入ったコップを手で持って運ぶ時に溢れないようにしたり、手で何かを持ち上げようとする時に身体をしっかり安定させますね。また、石畳を歩いている時に、転ばないように足裏が自然に地面の凹凸を感じています。これらも固有受容覚は働いているからです。

前庭覚
前庭覚は自分の身体の傾きやスピード、回転、重力を感じる感覚です。
前庭覚は覚醒(脳の目覚め具合)と大きく関連しています。例えば、眠くなったとき、頭を振って目を覚まそうとした経験はありませんか?これは、ボーとしている時に前庭覚を取り入れることでシャキッと脳が目覚めるからです。
地球上には重力が存在します。この重力を感じるのは前庭覚のはたらきです。 細い線上を歩く時に、バランスをとって自分の身体が傾きを調整するのも主に前庭覚のはたらきです。

まとめ
前庭覚は、固有受容覚とともに自分の身体の機能を把握するために必要な感覚の一つです。身体の機能が把握できることで、この池を飛び越えて跳べるかな?この跳び箱なら飛び超えられるかな?などを把握し適切に環境への挑戦を行うことができます。
KIZUカイロプラクティックでは、これら子供達の成長曲線が自然な形に修正することを目的に様々な介入を行なっています。その結果、多くの子ども達が姿勢や内股歩行に改善に繋がり、足の痛みや違和感などの症状の改善に繋がっております。もし、お子さんの姿勢や歩き方が気になる方は、出来るだけ早期にご相談頂ければ幸いです。子どもの骨は12〜14歳ぐらいまでは成長板と呼ばれる軟骨組織が多く存在します。その成長板の時期に適切な介入をすべきと考えております。

子どもの歩き方と発育の学校 学長
KIZUカイロプラクティック 代表院長
木津直昭

